『スティール・ボール・ラン(SBR)』に登場するジョニィ・ジョースターとディエゴ・ブランドー。
「ジョースター」と「ブランドー」という名字を見て、ジョジョ第1部のジョナサン・ジョースターとディオ・ブランドーを思い出した人も多いでしょう。
「ジョニィとディエゴはどんな関係?」
「二人は昔から知り合いだった?」
「ディエゴはDIOと同一人物?」
「SBRでもジョースターとブランドーは宿敵?」
「なぜ最後にジョニィとディエゴが戦うの?」
など、気になるポイントは少なくありません。
結論からいうと、ジョニィとディエゴはSBR以前から存在を知る同世代の天才騎手であり、レースではライバル、聖なる遺体をめぐっては敵対する関係です。
さらに物語終盤では「別世界のディエゴ」が登場し、ジョニィとTHE WORLDによる最終決戦が展開されます。
この記事では、ジョニィとディエゴの関係から、ジョナサンとディオとの違い、ジョースター家とブランドーの「因縁」がSBRでどのように再構築されているのかまで解説します。
※ここから『スティール・ボール・ラン』のネタバレを含みます。
- 結論|ジョニィとディエゴは「宿命の兄弟」ではなく騎手としてのライバル
- ジョニィ・ジョースターとは?
- ディエゴ・ブランドーとは?
- ジョニィとディエゴはSBR以前から知り合い?
- 二人はなぜ敵対する?
- ジョニィとディエゴは似ている?
- ジョニィとディエゴは友達だった?
- ディエゴはDIOと同一人物?
- ジョナサンとディオとの違いは?
- 通常世界のディエゴはどうなる?
- なぜ別世界のディエゴが登場する?
- ジョニィVS別世界ディエゴは第1部へのオマージュ?
- ジョニィとディエゴはどちらが勝った?
- ディエゴを最後に倒したのはルーシー
- なぜSBRでもジョースターとブランドーは戦った?
- ジョニィとディエゴは「新しいジョナサンとディオ」
- まとめ|ジョニィとディエゴはSBR版「ジョースターとブランドー」のライバル
結論|ジョニィとディエゴは「宿命の兄弟」ではなく騎手としてのライバル
ジョニィとディエゴの関係で最初に押さえておきたいのは、第1部のジョナサンとディオとは関係性が異なることです。
第1部では、ディオがジョースター家の養子として迎えられます。
ジョナサンとディオは同じ屋敷で成長し、兄弟に近い立場から宿敵となりました。
しかしSBRのジョニィとディエゴに、そのような家族関係はありません。
二人を結びつけているのは「馬」。
ジョニィはかつて天才騎手として活躍し、ディエゴもまた世界トップクラスの騎手です。
つまり二人は家族としてのライバルではなく、騎手として競い合うライバルなのです。
そこへSBRレースと聖なる遺体をめぐる争いが重なり、二人は何度も敵対することになります。
ジョニィ・ジョースターとは?
ジョニィ・ジョースターはSBRの主人公です。
本名はジョナサン・ジョースター。
かつては将来を期待された天才騎手でしたが、ある事件で銃撃され、下半身不随となってしまいます。
騎手としての名声を失い、人生そのものに絶望していたジョニィ。そんな彼の運命を変えたのがジャイロ・ツェペリでした。
ジャイロが操る「鉄球の回転」に触れたことで、動かなかった脚が反応。
「回転の秘密を知れば、もう一度歩けるかもしれない」
と考えたジョニィは、ジャイロを追ってSBRレースへ参加します。
▶ ジョニィ・ジョースターとは?能力・過去・最後まで徹底解説
ディエゴ・ブランドーとは?
ディエゴ・ブランドーはイギリス出身の天才騎手です。
通称は「Dio(ディオ)」。
貧しい環境で育った過去を持ち、社会の上へ這い上がろうとする非常に強い野心を持っています。
SBRでも優勝候補となる実力者で、愛馬シルバー・バレットを操る騎乗技術はトップクラス。
さらに物語途中からは「スケアリー・モンスターズ」の能力を獲得し、自身を恐竜化させて戦うようになります。
ジョニィと同じく、
一度転落した人生から這い上がろうとする人物
という点も重要です。
ただし、二人が選ぶ生き方は大きく異なります。
ジョニィとディエゴはSBR以前から知り合い?
二人はSBRで初めて存在を知ったわけではありません。
ジョニィはかつて有名な騎手でした。
そしてディエゴも騎手として高い評価を受けています。
そのため互いに騎手として存在を認識しており、ジョニィはディエゴの実力についても理解しています。
ここが第1部との大きな違いです。
ジョナサンとディオは「家庭」から関係が始まりました。
ジョニィとディエゴは「競馬」という世界を通じてつながっています。
第1部=家族から始まる因縁
第7部=競争から始まる因縁
と整理すると分かりやすいでしょう。
二人はなぜ敵対する?
SBRレースに参加している以上、ジョニィとディエゴは当然ライバルです。しかし物語が進むと、単なる順位争いではなくなっていきます。
その原因となるのが聖なる遺体です。
ジョニィとジャイロは、旅の中で遺体をめぐる争いへ巻き込まれていきます。
一方ディエゴも、自分の野心や利益のために遺体へ接近します。
さらにファニー・ヴァレンタイン大統領の計画も加わり、
ジョニィ&ジャイロ
ディエゴ
ヴァレンタイン
それぞれの目的が交錯していきます。
つまり二人は、
レースのライバル+聖なる遺体をめぐる競争相手
という二重の意味で対立しているのです。
ジョニィとディエゴは似ている?
実は二人には共通点も少なくありません。
特に大きいのが、人生の底から這い上がろうとしていることです。
ジョニィは天才騎手として成功しますが、銃撃によって下半身不随となり、すべてを失います。
ディエゴは貧しい家庭に生まれ、幼少期から過酷な環境を経験します。
二人とも、
「このままでは終わりたくない」
という強烈な上昇志向を持っています。
しかし、その先に求めているものは違います。
ジョニィは旅を通して「自分自身が前へ進むこと」を求めるようになります。
一方ディエゴは社会の頂点へ立ち、自分を見下してきた世界を見返そうとします。
似たような飢えを持ちながら、違う方向へ進んだ二人とも考えられるでしょう。
ジョニィとディエゴは友達だった?
二人は基本的に友人ではありません。
ジャイロとジョニィのような強い友情関係もありません。むしろ互いの能力を警戒し、必要であれば敵として戦う関係です。
ただし「何があっても絶対に協力できない」という単純な宿敵でもありません。
SBRでは状況によって利害関係が変化するため、共通の敵を前に行動が交差することもあります。
特に終盤ではヴァレンタインという圧倒的な存在がいるため、ディエゴも彼を倒す側へ動きます。
この辺りも、
「主人公VSラスボスの手下」
という単純な構造ではないSBRの面白さでしょう。
ディエゴはDIOと同一人物?
結論からいうと、SBRのディエゴ・ブランドーと第1部~第6部世界のディオ・ブランドー(DIO)は同一人物ではありません。
SBRは、それまでのジョジョシリーズとは異なる連続性の世界を舞台にしています。
そのため、
ジョナサン・ジョースター=ジョニィ・ジョースター
ディオ・ブランドー=ディエゴ・ブランドー
という単純な転生関係でもありません。
ただし、意図的に重ねられている要素は多数あります。
ジョニィの本名は「ジョナサン・ジョースター」。
ディエゴは「Dio」と呼ばれる。
さらに「ジョースター」と「ブランドー」という姓も受け継がれています。
つまり二人は別人でありながら、過去シリーズのジョナサンとディオを連想させるよう再構築されたキャラクターと考えると分かりやすいでしょう。
ジョナサンとディオとの違いは?
第1部のジョナサンは、非常に正義感が強い主人公です。
紳士を目指し、敵であるディオに対しても人間としての情を見せます。
一方ジョニィはかなり違います。
自分の目的のために強い執着を持ち、必要と判断すれば敵を倒すことをためらわない「漆黒の意志」を持っています。
ディエゴも第1部のディオとは異なります。
ディオは人間をやめ、世界を支配しようとする巨大な悪へ成長していきます。
一方ディエゴは野心家ではありますが、基本的には人間として社会の頂点を目指す人物です。
そのため、
ジョナサン=高潔な紳士
ジョニィ=弱さや欲望を抱えながら前へ進む主人公
ディオ=世界を支配しようとする悪
ディエゴ=社会を這い上がろうとする野心家
という違いがあります。
名前やモチーフは似ていても、中身まで同じではありません。
通常世界のディエゴはどうなる?
物語終盤、通常世界のディエゴはヴァレンタインを追い詰めるために行動します。
ディエゴはホット・パンツとともに、D4Cラブトレインを発現したヴァレンタインへ挑みます。
しかしラブトレインは極めて強力。
激しい戦いの末、ディエゴは致命的な状況へ追い込まれ、死亡します。
ここで重要なのは、
通常世界のディエゴとジョニィが最終決戦をするわけではない
ことです。
ジョニィの最後の相手となるディエゴは、別の存在です。
なぜ別世界のディエゴが登場する?
ジョニィに敗れたヴァレンタインは、最後まで聖なる遺体を諦めていませんでした。
そこでD4Cの能力を利用し、平行世界から別のディエゴ・ブランドーを連れてきます。
このディエゴは、通常世界のディエゴとは異なるスタンド能力を持っています。
それが、
THE WORLD
です。
時間を停止する能力を持つスタンドであり、明らかに過去シリーズのDIOと「ザ・ワールド」を連想させる存在です。
ここでジョースターとブランドーの因縁が、より直接的な形で再現されます。
ジョニィVS別世界ディエゴは第1部へのオマージュ?
SBR終盤のジョニィVS別世界ディエゴは、シリーズを追ってきた読者ほど強い意味を感じる展開です。
ジョニィ・ジョースター。
ディエゴ・ブランドー。
そしてTHE WORLD。
ここまでそろえば、ジョナサンとDIOから続いてきたジョースターとブランドーの対立を連想せずにはいられません。
ただし、単純な第1部の再現ではありません。
ジョニィにはタスクACT4と無限の回転。
ディエゴにはTHE WORLDと時間停止。
それぞれSBR独自の戦闘ルールの中で対決します。
過去シリーズを思わせる要素を使いながら、まったく別の決着へ向かう。
ここがSBR終盤の大きな見どころです。
ジョニィとディエゴはどちらが勝った?
能力だけを見ると、ジョニィのタスクACT4は非常に強力です。
無限の回転はD4Cラブトレインさえ突破しました。
しかし別世界ディエゴは、ACT4の危険性を理解しながらTHE WORLDの時間停止を利用して戦います。
そしてジョニィは苦戦。
最終的にはディエゴがジョニィを退け、聖なる遺体へ到達します。
つまり直接対決だけを見れば、別世界ディエゴ側がジョニィを攻略したといえるでしょう。
しかしディエゴの前には、もう一人重要な人物が待っています。
ルーシー・スティールです。
ディエゴを最後に倒したのはルーシー
別世界ディエゴの最後は、ジョニィとの戦い以上にジョジョらしい展開です。
ルーシーは通常世界で死亡したディエゴの「頭部」を利用します。
SBRのD4Cには、別世界に存在する同一人物同士が接触すると消滅するという非常に危険なルールがあります。
別世界ディエゴと通常世界ディエゴ。
本来なら決して接触してはいけない二つの存在。
ルーシーはそのルールを利用します。
結果、別世界ディエゴは死亡。
時間停止という圧倒的な能力を持ちながら、最後は平行世界のルールそのものによって敗れることになります。
なぜSBRでもジョースターとブランドーは戦った?
ここからは考察です。
SBRでは第1部とまったく同じ歴史が繰り返されているわけではありません。
それでも、
「ジョースター」
と
「ブランドー」
は再び競い合います。
これはジョジョシリーズにおいて、二つの名前そのものが対照的な生き方を象徴しているからではないでしょうか。
ジョニィは自分の弱さと向き合いながら前へ進みます。
ディエゴは社会の上へ這い上がるために前へ進みます。
どちらも強烈な生命力を持っています。
しかし、
ジョニィ=自分自身を乗り越えようとする
ディエゴ=社会や他者を乗り越えて頂点へ立とうとする
という方向性の違いがあります。
だからこそ二人は、似ているからこそぶつかるライバルとして描かれているのかもしれません。
ジョニィとディエゴは「新しいジョナサンとディオ」
ジョニィとディエゴは、ジョナサンとディオをそのまま別世界へ移したキャラクターではありません。
むしろ面白いのは、二人の性格や立場が大きく変化していることです。
ジョニィはジョナサンほど完璧な英雄ではありません。
ディエゴもDIOほど絶対的な悪ではありません。
二人とも欲望があり、野心があり、生き残ろうとします。
つまりSBRでは、
「善のジョースターVS悪のブランドー」
という構図から、
「異なる目的を持って前へ進むジョースターVSブランドー」
へ関係性が変化しています。
SBRという作品が、それまでのジョジョを単純に繰り返すのではなく、新しい物語として再構築されていることを象徴する二人ともいえるでしょう。
まとめ|ジョニィとディエゴはSBR版「ジョースターとブランドー」のライバル
ジョニィ・ジョースターとディエゴ・ブランドーは、SBRにおける重要なライバルです。
第1部のジョナサンとディオのように同じ家庭で育った兄弟同然の関係ではありません。
二人を最初につないでいるのは騎手としての競争です。
ジョニィは元天才騎手。
ディエゴも世界トップクラスの騎手。
そこへSBRレースと聖なる遺体をめぐる争いが加わり、二人の対立はより深くなっていきます。
さらに終盤では通常世界のディエゴが死亡した後、
ジョニィ・ジョースター
VS
THE WORLDを持つ別世界ディエゴ・ブランドー
という、ジョジョファンにとって象徴的な対決が実現します。
ただし二人は、ジョナサンとディオのコピーではありません。
ジョニィは弱さや欲望を抱えながら自分自身を乗り越えていく人物。
ディエゴは過酷な境遇から這い上がり、社会の頂点を目指す人物です。
同じ「前へ進む」という強さを持ちながら、その目的が違う。
だからこそ二人は競い合い、最後には戦うことになります。
ジョースターとブランドーは再び出会った。しかし、その関係は第1部とはまったく違う形に生まれ変わっている。
この点こそ、ジョニィとディエゴの関係、そしてSBRという作品の面白さの一つではないでしょうか。


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