『スティール・ボール・ラン(SBR)』終盤に登場する、ファニー・ヴァレンタイン大統領の「D4Cラブトレイン」。
通常のD4Cだけでも非常に強力ですが、ラブトレインが発現したことで、その能力はさらに攻略困難なものとなります。
「D4Cラブトレインって何?」
「通常のD4Cとは何が違う?」
「攻撃を受けない能力なの?」
「弱点はある?」
「なぜジョニィのタスクACT4には負けた?」
など、能力が複雑で分かりにくい人もいるでしょう。
結論からいうと、D4Cラブトレインはヴァレンタインへ向かう「不幸」を別の場所へ飛ばし、自分にとって有利なものを集めるような能力です。
圧倒的な防御力を持つ一方で完全無敵ではなく、ジャイロの「回転」とジョニィの「無限の回転」が攻略の鍵となりました。
この記事では、D4Cラブトレインの能力、通常のD4Cとの違い、聖なる遺体との関係、弱点やタスクACT4に突破された理由まで解説します。
※ここから『スティール・ボール・ラン』のネタバレを含みます。
D4Cラブトレインとは?
D4Cラブトレインとは、ファニー・ヴァレンタインのスタンド「D4C」が、聖なる遺体の力によって利用できるようになった特殊な状態・能力です。
正式名称は、
Dirty Deeds Done Dirt Cheap – Love Train
通常のD4Cには「平行世界」を移動する能力があります。
一方、ラブトレインではルーシー・スティールと聖なる遺体の力を中心として生じた「光の壁」「隙間」を利用することで、ヴァレンタインへ向かう不幸を遠くへ逸らせるようになります。
これによってヴァレンタインは、通常の攻撃ではほとんど倒せない状態となりました。
通常のD4Cとは何が違う?
D4CとD4Cラブトレインは同じものではありません。
簡単に整理すると、
| 能力 | 特徴 |
|---|---|
| D4C | 平行世界を移動する |
| D4Cラブトレイン | 自分へ向かう不幸を別の場所へ逸らす |
通常のD4Cの中心となる能力は、平行世界への移動です。
ヴァレンタインは「物体と物体の間に挟まる」ことを利用し、別の平行世界へ移動できます。
さらに別世界のヴァレンタインへD4Cを引き継ぐことも可能。
そのため、一人のヴァレンタインが致命傷を受けても、別世界のヴァレンタインへ能力を移すことで戦いを続けられます。
これだけでも非常に厄介ですが、ラブトレインでは「そもそも攻撃を受けない」というレベルの防御力が追加されます。
つまり、
D4C=逃げる・移動する・別世界を利用する能力
ラブトレイン=攻撃や不幸そのものを遠ざける防御能力
と考えると分かりやすいでしょう。
D4Cラブトレインの能力|不幸を別の場所へ飛ばす
ラブトレイン最大の特徴が、ヴァレンタインに降りかかる不幸を別の場所へ移動させることです。
ヴァレンタインは光の壁のような「隙間」の中に身を置くことで守られます。
そこへ攻撃しても、そのダメージや不幸は世界のどこかへ飛ばされます。
例えば、ヴァレンタインへ向けられた攻撃がそのまま本人へ届くのではなく、まったく関係のない遠くの誰かに事故や災害などの「不幸」として現れるイメージです。
一方でヴァレンタインの周囲には「幸運」が集まります。
そのためラブトレインは単なるバリアではありません。
世界全体の幸運と不幸の流れそのものを操作するような能力と考えると、その異常な強さが分かります。
ラブトレインと聖なる遺体の関係
重要なのが、ラブトレインはヴァレンタイン自身のD4Cだけで完成した能力ではないことです。
その発現には聖なる遺体とルーシー・スティールが深く関係しています。
SBRでヴァレンタインが聖なる遺体を集めていた理由もここにつながります。
ヴァレンタインの目的は、単純に「自分が最強になること」ではありません。
聖なる遺体の力をアメリカへ集め、自国へ幸運をもたらそうとしていました。
逆にアメリカへ向かう不幸は世界の別の場所へ押しつけられる。
それがヴァレンタインの理想です。
ここには彼の、「自分の国の幸福のためなら、他国が不幸になっても構わない」という思想が表れています。
だからこそD4Cラブトレインは、単なる強力なスタンド能力ではなく、ヴァレンタインの思想そのものを象徴する力ともいえるでしょう。
D4Cラブトレインは無敵?
ラブトレインの防御性能は極めて高く、通常攻撃で突破することは困難です。
ヴァレンタインへ攻撃しても「不幸」として別の場所へ逸らされてしまうからです。
しかも通常のD4Cによる平行世界移動も使用できます。
そのため、
攻撃を受けにくい
↓
ダメージを別の場所へ逸らす
↓
追い詰められても平行世界を利用する
という非常に厄介な戦い方が可能です。
しかし、ラブトレインにも突破口は存在しました。
それがジャイロとジョニィが追い求めた「回転」です。
D4Cラブトレインの弱点①黄金の回転
最初にラブトレイン攻略の可能性を示したのが、ジャイロ・ツェペリです。
ジャイロは馬の力を利用した「黄金の回転」に到達し、ボール・ブレイカーを発現させます。
その回転はラブトレインの次元の壁へ干渉するほどの力を持っていました。
つまりラブトレインは、
「どんな能力でも絶対に通さない壁」
というわけではありません。
次元そのものへ作用するほどの「回転」であれば、光の壁を突破できる可能性があったのです。
ジャイロの戦いは最終的には決着へ届かなかったものの、その経験がジョニィへ受け継がれることになります。
D4Cラブトレインの弱点②タスクACT4の無限の回転
ラブトレインを最終的に突破したのが、ジョニィ・ジョースターのタスクACT4です。
ジョニィは馬の力を利用して「黄金の回転」を完成させ、無限の回転を生み出します。
この無限の回転は、通常の攻撃とは性質が異なります。
ラブトレインの次元の壁を突破し、ヴァレンタイン本人へ作用しました。
さらに恐ろしいのは、一度無限の回転を受ければ平行世界へ逃げても作用が続くことです。
通常ならD4Cを使って別世界へ移動することがヴァレンタイン最大の逃げ道になります。
しかしタスクACT4の回転は、次元を超えてヴァレンタインを追い続けます。
つまり、
ラブトレインで防ぐ
→突破される
D4Cで別世界へ逃げる
→それでも回転がついてくる
という状態になってしまったのです。
これがタスクACT4がD4Cラブトレインを攻略できた大きな理由です。
なぜ普通の攻撃ではラブトレインを倒せない?
ここで重要なのは、ラブトレインが単純な「硬い壁」ではないことです。
もし単純な防御力だけなら、
「もっと強い攻撃を当てれば壊せる」
という話になります。
しかしラブトレインは、ヴァレンタインへ降りかかる不幸を別の場所へ逸らします。
そのため単純に威力を高めるだけでは攻略できません。
必要なのは、ラブトレインが作る次元の壁そのものへ干渉できる力でした。
そこで重要になったのが黄金の回転です。
SBR終盤が「どちらのスタンドのパワーが強いか」という単純な戦いではなく、回転の法則を利用して能力を攻略する展開になっているところもジョジョらしいポイントでしょう。
ラブトレインにもデメリットはある?
D4Cラブトレインは非常に強力ですが、ヴァレンタイン一人だけで成立する能力ではありません。
聖なる遺体とルーシーの存在によって生まれた現象を利用しています。
つまり通常のD4Cのように、
「ヴァレンタイン自身のスタンド能力だけで、いつでもどこでも同じ状態を作れる」
わけではありません。
またヴァレンタインは隙間の中にいれば高い防御力を得られますが、自分から攻撃するためには隙間から身体を出す必要があります。
ここにも攻防上のリスクがあります。
圧倒的な能力でありながら、条件や仕組みを理解すれば攻略する余地が残されているところがD4Cラブトレインの特徴です。
D4Cラブトレインはジョジョ最強クラス?
D4Cラブトレインは、ジョジョシリーズ全体でも最強候補として名前が挙がりやすい能力です。
最大の理由は、やはり防御性能。
敵の攻撃を単純に耐えるのではなく、自分へ向かう不幸そのものを他へ逸らすという性質は非常に強力です。
さらにヴァレンタインには通常のD4Cによる平行世界移動もあります。
攻撃、防御、生存能力を総合すると極めて攻略が難しいスタンドといえるでしょう。
一方で作中では、
黄金の回転
↓
ボール・ブレイカー
↓
タスクACT4
という形で攻略法も示されています。
そのため「絶対無敵」というより、通常のスタンドでは攻略が極めて難しい最強クラスの能力と評価するのが妥当でしょう。
ラブトレインという能力が表すヴァレンタインの思想
D4Cラブトレインの面白さは、強さだけではありません。
能力の性質がヴァレンタインの思想と非常によく似ています。
ヴァレンタインはアメリカの繁栄を第一に考えています。
ラブトレインもまた、自分の側へ「幸運」を集め、その代わりに「不幸」を別の場所へ押しつける能力です。
つまり、
こちらが幸福になるために、どこかの誰かが不幸になる。
この構造そのものが、ヴァレンタインの掲げる正義を象徴しています。
ジョニィたちとヴァレンタインの戦いが印象に残るのは、単なる能力バトルではなく、互いの生き方や価値観がぶつかっているからでもあるのでしょう。
まとめ|D4Cラブトレインの弱点は「無限の回転」
D4Cラブトレインとは、ファニー・ヴァレンタインが聖なる遺体の力によって利用する特殊な能力です。
通常のD4Cが平行世界を移動する能力なのに対し、ラブトレインではヴァレンタインへ向かう不幸を別の場所へ逸らすことができます。
そのため通常の攻撃では、ヴァレンタインへ決定的なダメージを与えることが極めて困難です。
しかし完全無敵ではありません。
攻略の鍵となったのが、
ジャイロの黄金の回転
↓
ボール・ブレイカー
↓
ジョニィの黄金の回転
↓
タスクACT4の無限の回転
です。
最終的にジョニィは無限の回転によってラブトレインを突破。
さらにD4Cで平行世界へ逃げても回転が作用し続けたことで、ヴァレンタインを追い詰めました。
そしてD4Cラブトレインは、単に「強い能力」というだけではありません。
自分の側へ幸運を集め、不幸を別の場所へ押しつける。
それは「アメリカの幸福を最優先する」というヴァレンタインの思想を、そのままスタンドバトルへ落とし込んだような能力でもあります。
だからこそD4CラブトレインとタスクACT4の戦いは、SBRを代表する能力バトルの一つといえるでしょう。


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